スポーツ観戦の面白さ
スポーツ観戦は、TV 番組の中でも面白い部類です。
団体戦の競技が面白い。中でもサッカーが面白い。
報道される時は、シュートを決めた人がクローズアップされます。
それは、確かに決定力があるという点ではその通りかもしれないが
そこにアシストした人もシューターに劣らず褒められてよい。
さらに言えば、囮で走り込んで守備を分散させた人も貢献している。
その前を言えば、前線へ絶妙のボールを出したディフェンダーもいる。
そのボール出しは、フォワードが敵のパスを奪いにいった結果敵の
パスが不成功に終わった結果かもしれない
そいうわけで、サッカーの場合は常に各ポジションで、1点を巡る戦いがある。
そこが多分、面白いのだと思います。
同じ団体戦でも、野球はその多くの時間を「ピッチャー」と「バッター」
との1対1の勝負に費やします。その点では同じ団体戦でもやや趣が異なります。
もちろん、チームが勝利するためには、素晴らしい野手がいることも重要です。
ミスが少ない守備、それどころか適切な守備位置どり、連携プレーの巧みさ
などは、見ていて感心させられます。
しかし、特に3連続フォアボールなどになると、胸が苦しくなって見ていられなく
なります。ピッチャーにそんなに重荷を負わせることが理不尽に思えます。
そのため、「投手」枠の選手の数は圧倒的に多い。
サッカーが愉快なのは、そのフランクさにもあるように思えます。
野球のように、丸刈りを押し付けないし、入場の時に軍隊のように歩かせません。
社会に出たら、みんながピッチャーになれるわけではないし、ホームラン
バッターになれるかどうかもわかりません。
多くの人にとって、その部署でできる業務を頑張るしかないわけで、そう思える
人がサッカーのような環境を好ましく思い、突出した自分を思い描く人が
野球を好むのかもしれません。